転職の証明写真を「スピード写真機」で撮っていい?きれいに撮る5つのコツ
写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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はじめに

転職活動は現職の合間をぬって行っている方も多く、なかなか思うように時間をかけられない人もいるでしょう。

そんな方にとって「スピード写真機」は撮影時間的にもコスト的にも強い味方です。

しかし、中には

  • 「転職にスピード写真を使って問題ないかな…」
  • 「他の撮影方法の方がいいのかな…」

と不安に思う方もいるでしょう。

そこで今回の記事では、「スピード写真機で撮る転職証明写真」について解説します。

この記事でわかること

  • 転職証明写真はスピード写真機で撮影してもOKか
  • スピード写真機を転職証明写真で撮影するのがおすすめな人
  • 転職証明写真に適した「スピード写真機」の選び方
  • スピード写真機で転職証明写真をきれいに撮るコツ

転職で使う証明写真を「スピード写真機」で撮るのはアリ?

転職の証明写真を「スピード写真機」で撮っていい?きれいに撮る5つのコツ2

結論として、転職の証明写真をスピード写真機で撮るのはアリです。

ただし、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 費用を1,000円前後に抑えられる
  • 撮影からプリントまで数分で完結する
  • 比較的どこにでもあっていきやすい

デメリット

  • 写真の質に高望みはできない
  • 身だしなみや姿勢に気を配るのが難しい
  • 撮り直しの回数に制限がある

スピード写真機は、手軽に証明写真を撮影できるのが最大のメリットです。駅や商業施設内にあることも多く、すぐに転職写真を手に入れることができます。

一方で、転職市場で好印象になるような、写真の質に高望みはできません。

また、スピード写真機は料金内の撮り直しの回数が1,2回の機種が主流なので、納得いく写真を撮影できないリスクもあるでしょう。

スタジオインディの公式TikTokでは、スピード写真機と写真スタジオの仕上がり比較を行なっているのでぜひご覧ください!

@studioindi0 証明写真ボックスとスタジオ撮影、どのくらい差が出るの? #スタジオインディ #証明写真 #就活 ♬ かわいい運動会 – ゆうきわたる

転職写真を「スピード写真機」で撮るのがおすすめな人 

スピード写真機で転職証明写真の撮影に向いている人は、以下の通りです。

  • ・写真の質よりも費用面を優先したい人
  • ・スタジオやスマホで撮影する時間的余裕がない人
  • ・身だしなみなどの準備に自信のある人
  • ・上手くいかなかったら再度料金を払って撮影する覚悟がある人

スピード写真機は最低限使える証明写真を入手できるので、「費用や時間の手軽さ>写真の質」という方におすすめです。

ただし服装や髪型に乱れがあると、転職市場でマイナスな印象に繋がる可能性があります。

転職写真としても問題がないよう、自分で準備を進められる人には適しているでしょう。

転職の証明写真に適した「スピード写真機」の選び方

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スピード写真機にも複数の会社の色々な機種があります。

機種によって写真の質にも差が出ますが、機能面にも大きな違いがあるため、機種選びは重要です。

地域によっては機種の選択肢が限られていることもありますが、複数機種を選べる場合は以下のポイントを押さえて機種を選びましょう。

機種名全国設置台数データ受取美肌加工撮り直し回数
Ki-Re-i約7,400台1回(計4ショット)
Photo ME約7,000台0回(計3ショット)
ID-Spot約2,000台無制限
ID PHOTO STUDIO約1,600台1回(計4ショット)
ID VOX約1,100台70秒間無制限
City Photo Station不明無制限
プロ写真館不明×無制限

1.証明写真データがついてくる機種

焼き増しやWebエントリーのために「データの受け取り」は重要です。

それだけに全国にある主要なスピード写真機のほぼ全てで、データを受け取ることができます。

ただし、一部あまりにも古い機種ではデータ受け取り機能が付いていない可能性もあるため注意しましょう。

また機種によってデータ受け取りが有料の機種もあり、その場合は200円前後の追加料金がかかります。

2.複数回の撮り直しができる機種

スピード写真機で、一発で納得のいく証明写真を撮影するのは難しいものです。

服装や姿勢のどれか一つが不自然なだけでも、写真全体の印象が不自然になってしまいます。

転職に悪影響が出る可能性もあるため、できるだけ複数回撮り直せる機種を選ぶことをおすすめします。

設置台数の多いKi-Re-iは計4ショット撮影できますが、2ショット連続して撮影される形式です。

服装や姿勢を直すチャンスは1度キリなので覚えておきましょう。

3.美肌加工に対応している機種

近年のスピード写真機のほとんどに美肌加工機能が付いています。

簡易的な自動補正ではありますが、少しでも写りをよくしたい方は対応機種を選びましょう。

料金は、通常の撮影料金に加えてプラス100〜500円程度です。

数段階の補正レベルが選べる機種もあります。

良くも悪くも見た目を大きな変化がある機能ではないため、証明写真にも問題なく利用できる機能です。

スピード写真機で転職用の証明写真をきれいに撮るコツ

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機種によって写真の質にも多少の差は出ますが、より重要なのは「事前の準備」です。

対策と工夫の有無によって、同じスピード写真機の写真でも質に大きな差が出ます。

少しでもきれいな転職証明写真を撮影したい方は、以下のような準備と工夫を行ってみましょう。

1.撮影前に身だしなみをしっかり整える

スピード写真機で撮り直しの原因として多いのが「身だしなみの乱れ」です。

程度によっては選考に大きな影響が出るので、転職に響かないようにしっかりと整えましょう。

特に左右非対称な証明写真はとても不自然に見えるので、左右のズレには要注意です。

どちらか一方に大きく服のシワがよっていたり、ネクタイがズレていたりしないよう気をつけましょう。

転職写真における服装・髪型の整え方は以下の記事を参考にしてください!

転職の証明写真における「服装」のルールとは?男女別に詳しく紹介 転職の証明写真はどんな「髪型」で撮るべき?おすすめやNG例を紹介

2.外の光が入らないようにカーテンを閉める

スピード写真機の入り口にはカーテンがありますが、できるだけ外の光が入らないようにしっかり閉めましょう。

外の光が入ると、スピード写真機内で調整されている光のバランスが乱れてしまう可能性があります。

写真全体の明るさにムラが出てしまうので、外からの光には注意が必要です。

3.足元のライトを隠さないようにする

スピード写真機は実は足元にライトが設置されています。

顔の下は影ができやすいため、下から顔を照らしているのです。

そのためライトをさえぎってしまうと、顔が暗く写りやすくなってしまいます。

意図せずライトをさえぎらないよう、脚や荷物の置き場には気をつけましょう。

4.膝に白いハンカチor布を置く

特に古めのスピード写真機は、光量が不十分で写真全体が暗めに写ってしまうことも多いです。

そんな事態に備えて、スピード写真機の利用時は白いハンカチや白Tシャツなどを持っていくことをおすすめします。

白は光を強く反射するため、膝上に置くことで、反射で下から顔を照らすことができるのです。

光を直接当てるのとは異なり、自然と顔が明るく見えるようになるので、ぜひ試してみてください。

5.事前に表情の練習をする

特に写真に慣れていない方は、表情を上手く作れずに撮り直しの原因になってしまうことがあります。

一発で理想の表情を作るのは意外と難しいので、前もってしっかりと練習しておきましょう。

おすすめの表情は、少しだけ口角を上げた「控えめな微笑み顔」です。

口角にシワを作りすぎず、少しだけ口角を上げられるように練習してみましょう。

転職写真にふさわしい表情の作り方がわからない方はこちら!

転職で好印象を与える証明写真の「表情」の作り方|NG例も紹介

納得のいく転職活動をするなら証明写真をプロに撮ってもらおう!

転職の証明写真を「スピード写真機」で撮っていい?きれいに撮る5つのコツ4

スピード写真機でも問題なく使える証明写真を撮影できますが、中には「撮影してみたけど納得いく写真が撮れなかった…」という方もいるでしょう。

そんな方にはプロのカメラマンに撮影を依頼するのがおすすめです。

写真のきれいさだけでなく、服装や姿勢などにもアドバイスをもらえるので好印象な転職写真に仕上がります。

スタジオインディでは3ヶ月以内にスピード写真機で撮影した写真をお持ちいただくと、500円オフになる割引サービスがあります。

「やっぱり良い写真で転職活動に弾みをつけたい…!」という方の利用をお待ちしております!

転職の証明写真をスピード写真機で撮る際のまとめ

記事のまとめ

  • スピード写真機は転職写真を手軽に撮影できる
  • ただし納得できる写真を撮影できないリスクもある
  • スピード写真機は「撮影回数」で選ぶのがおすすめ
  • きれいな転職証明写真を撮影したければ「撮影前の準備と工夫」が重要

スピード写真機で撮影した証明写真は転職活動にも問題なく使うことができます。

費用的にも時間的にも手軽なので、手軽さを重視する方にはおすすめの方法です。

ただし選考でプラスになるようなクオリティの写真を撮影することはできません。

機種によっても性能差があるので、場合によっては期待を大きく下回る写真になってしまうこともあるでしょう。

そんな場合は写真スタジオでの撮影がおすすめです。

費用はかかりますが、その差に見合った質の写真を入手することができますよ。