スマホ自撮りOK?インターンシップの証明写真の撮り方をプロが解説
写真:福井達也

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福井達也

ポートレートや家族写真を中心に撮影活動しているフォトグラファー。バンタンデザイン研究所専門部を卒業後、広告代理店勤務を経て独立。母校で講師も行うなど幅広く活躍されている。

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はじめに

企業のインターンにエントリーする際、履歴書とともに証明写真の提出を求められる場合がほとんどです。

しかし、大学の授業やアルバイトに追われている学生は、証明写真の撮影に避ける時間もなく、「スマホで撮ればいいか」と考えている人も多いでしょう。

果たして、インターン用の証明写真はスマホで自撮りしても良いのでしょうか?

そこで今回の記事では、「インターン証明写真をスマホで撮る」可否や綺麗に撮るためのコツなどを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

スマホの自撮りでインターンシップの証明写真を撮影するのはあり?

スマホ自撮りOK?インターンシップの証明写真の撮り方をプロが解説2

結論として、スマホの自撮りでインターンシップの証明写真を撮影するのはおすすめできません

また、スマホより画質が良いデジカメなどを使用したとしても、自分で撮影するのは避けた方が良いでしょう。

インターンにおいて証明写真の自撮りがおすすめできない理由は、以下の項目で詳しく解説しています。

スマホでの自撮り証明写真がNGな理由

スマホでの自撮り証明写真がNGな理由は以下の3点です

  • ・スタジオ撮影との写真品質の差が圧倒的
  • ・服装のズレや構図調整ができない
  • ・客観的なアドバイスが得られない

これらスマホ自撮り写真の欠点が、インターン写真として致命的な弱点となることを「スタジオ撮影と比較」しながらそれぞれ解説します。

スタジオ撮影の写真との品質に圧倒的な差があるから

自撮り写真と、就活用に特化したスタジオで撮影された写真には、写真としての完成度に圧倒的な差があります。

具体的には、以下の点で違いがあります。

  • ・照明のバランス(顔が明るく自然に見えるか)
  • ・ピントの正確さ
  • ・背景の処理(白背景の均一さ)
  • ・画像の解像度

これらはスマホのカメラ性能だけでどうにかなる問題ではなく、専門的な撮影技術・環境があってこそ実現できるクオリティです。

スマホの自撮りでは、どう頑張っても“スナップ感”が残ってしまい、企業の採用担当者に「適当」「」「準備不足」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

好印象でハイクオリティな写真を撮影したい方は、写真スタジオで撮影しましょう。

証明写真の画角や服装のずれなどを調整できないから

自撮りで証明写真を撮ると、以下のような「写真全体のバランス調整」が難しくなります。

  • ・被写体(自分)の顔が写真の中心にあるか
  • ・背筋が曲がっていないか
  • ・スーツやネクタイの左右がずれていないか
  • ・カメラの高さと目線のバランス

ネクタイが少し曲がっていたりすると、面接官の目には「だらしない」という印象になってしまう可能性があります。

スタジオでの撮影では、カメラマンが「「ネクタイ、少し右かな」などとリアルタイムで調整してくれるため、結果として短い時間で精度の高い1枚に仕上がるのです。

客観的な写りの意見が得られないから

自分では「イケてる!」と思った写真でも、他人から見れば「暗い表情」「清潔感に欠ける」と思われていることもあります。

インターン応募用写真は、“自分が満足する写真”ではなく、企業の採用担当者に好印象を与える写真であることが重要です。

就活に特化した写真スタジオでは、撮影時にプロカメラマンから“人事の目線”での客観的なフィードバックをもらえます。

これはただのスマホ自撮りでは得られない価値となります。

写真スタジオは、企業の評価に近い、写りに関する客観的な意見をもらえるためおすすめです。

時間がない!スマホでどうしても撮りたい場合の対処法

スマホ自撮りOK?インターンシップの証明写真の撮り方をプロが解説1

本来なら避けるべきことですが、インターンのエントリー締め切り直前になって「あ、写真撮ってなかった…」となることもあるでしょう。

この場合、予約が必要な写真スタジオは使えないため、自分で証明写真を用意しなければなりません。

そんなとき、完全な自撮りではなく、“代替手段”で最低限のクオリティを確保することが大切です。

以下では、以下の2つの代替手段を解説します。

近くのスピード写真機で撮影する

最も現実的なのが、駅前やショッピングモールにあるスピード証明写真機を使うことです。

最近の証明写真機は、

  • ・美肌補正機能
  • ・照明調整
  • ・データ保存(WEB提出用)

など、機能も充実しており、「夜中に撮れる」「10分で撮影できる」といったメリットもあります。

ただし、手軽さゆえにクオリティが落ちてしまったり、表情が固くなってしまうこともあります。

時間がない中でも“丁寧さ”は忘れないようにしましょう。

無地の白壁で家族や知人に撮影を依頼する

「どうしてもスタジオに行けない」「スピード写真機も近くにない」ときは、「スマホでの他撮り」という選択肢もあります。

スマホで家族や友人にインターン応募用写真を撮影する際のポイントは以下の通りです。

  • ・無地の白い壁を背景にする(照明は正面から)
  • ・バストアップで画面中央に顔がくるようセット
  • ・正しい姿勢を保ち、微笑むような笑顔で撮影
  • ・服装と髪型を必ず整える

この方法でも、“自撮り”よりは良い仕上がりになります。

自分では気づかない汚れや表情のぎこちなさも、家族や友人にチェックしてもらえますよ。

加工アプリで盛るのはOK?NG?

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最近の加工アプリは性能が高く、つい日常的に「美白」「顔痩せ」などを使ってしまいますよね。

では、インターン証明写真に加工アプリを使うのはアリなのでしょうか?

結論としては「OKな加工」と「NGな加工」があります。

OKな加工

  • 美肌補正(ニキビやクマの軽減)
  • 髪の乱れやアホ毛の補正
  • 服装の左右差・シワの軽減

NGな加工

  • 顔の輪郭や鼻・目など“パーツそのもの”の修正
  • シワ・シミを完全になくす
  • フィルターで全体の色味を大きく変える

NG加工をしてしまうと本人確認が難しくなり、場合によっては不正や虚偽とみなされる危険性があります。

特に、企業の受付や面接で「顔の印象が写真と違う…」と思われるような変化は避けましょう。

インターンシップの証明写真のスマホ自撮り撮影のまとめ

記事のまとめ

  • インターン写真の スマホ自撮りはNG
  • 時間がないときは、せめてスピード写真機 or 他人撮影で対応
  • 加工アプリは「補正」までならOK、顔を変える加工はNG

「とりあえずで撮った自撮り写真」で、あなたのエントリーシートが読まれずに終わるのは非常にもったいないです。

インターン応募用写真は、就活・インターン選考の第一印象になります。

ぜひこの記事を参考に、ベストな1枚を撮ってくださいね!