
はじめに
企業のインターン選考において、まれに「あなたらしい写真」の提出を求められる場合があります。
様々な規定がある証明写真と比べ、あなたらしい写真は自由度が高い分
- 「あなたらしい写真を求められたけどどんな写真を選べばいいの?」
- 「人に撮ってもらった写真の方がいいのかな…」
と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、インターンの提出すべき「あなたらしい写真」を解説していきます。
この記事でわかること
- インターンであなたらしい写真が求められる理由
- あなたらしい写真を選ぶ条件
- インターンのあなたらしい写真でよくある疑問
そもそも“インターンのエントリー時”の「あなたらしい写真(自己PR写真)」とは?

インターンのエントリーに使う「あなたらしい写真(自己PR写真)」は、エントリーシートの文字だけでは伝わらない活動の様子を伝えるための写真です。
本選考では、「企業とのマッチング」「志望度」を特に重視していると言われています。
その一方でインターンの場合は、基本的な優秀さやコミュニケーション力を重視していると言われています。
自己PR写真を用意できる学生は、学生生活の中で一定の活動実績がある人物と高評価を得やすいです。
そのため、基本的な優秀さが重視されるインターン選考で「あなたらしい写真(自己PR写真)」が求められるのです。
なぜ企業はあなたらしい写真の提出を求めるの?

あなたらしい写真がインターン選考で求められる理由は、文字では伝わらない就活生の人柄などをチェックするためです。
エントリーシートだけでは学生の具体的な人柄をイメージしにくいです。
また、文字だけでは嘘をつくこともできてしまいます。
その点、写真なら一目でその人のイメージがわかり、エピソードの信ぴょう性も上がります。
企業は「あなたらしい写真」を提出させることで、就活生がエントリーシートで語る内容と照らし合わせながら総合的にインターン選考を進めているのです。
インターンの「あなたらしい写真」はどんな写真を提出するべき?

インターン選考で求められる「あなたらしい写真(自己PR写真)」は、エントリーシートだけでは伝えきれないあなたの人柄や経験を視覚的に伝える重要な要素です。
写真選びの際に意識して欲しいポイントを詳しく解説します。
いつまでに撮影した写真が良いの?
インターン選考の「あなたらしい写真」は、最近の活動を反映した写真が望ましいです。
特に、大学生活中の写真が適しているでしょう。
企業は現在のあなたの姿や活動を知りたいと考えているため、過去の写真はなるべく避けましょう。
「どうしても高校の部活の写真が使いたい」という場合はNGではありませんが、企業側に「大学生活では何もしていないのかな」などと思われてしまうリスクもあります。
どこで撮影した写真が良いの?
インターン選考の「あなたらしい写真」は、活動や経験がはっきりと伝わる場所で撮影された写真が適しています。
例えば、以下のシチュエーションで撮影された写真はあなたが主体的に取り組んでいる様子が伝わりやすくおすすめです。
- ・部活動の試合中
- ・アルバイト先での業務中
- ・ゼミや研究発表の場面
テーマパークや成人式などの写真を選ぶ人も多いですが、これらの写真は活動や経験として企業にアピールしづらいです。
あなた固有の経験が伝わりにくい場所での写真は避けるのが無難です。
どんな写真を選べば良いの?
インターン選考の「あなたらしい写真」で最も悩ましいのが、「どんな写真を選ぶべきか」という点です。
選ぶべき写真の条件は4つあります。
- ・顔がはっきり写っていること
- ・企業が求める人材に関連している
- ・何をしている様子なのか一発でわかる
- ・過度な加工がされていない
これら条件がどのように大切なのかを、以下で詳しく解説します。
あなたらしい写真を選ぶ条件1:ピントや画質も良く、顔がはっきりと写っていること
「あなたらしい写真」は自分自身の顔と表情が明確に分かる写真を選びましょう。
ピントが合っていて、画質の良い写真が好ましいです。
集合写真しか用意できないという場合は、自分がどの人物なのかはっきりと分かるように印をつけるなど、企業側を混乱させない工夫が必要です。
あなたらしい写真を選ぶ条件2:企業が求める人材に関連している
「あなたらしい写真」は応募する企業や職種に合わせて、求められる人物像が自分と合致していることをアピールできる写真を選びましょう。
例えば、営業職を志望する場合は、活発で社交的な印象を与える写真が適しています。
エンジニア職であれば、真面目で知的な印象を与える写真が良いでしょう。
営業職が体験できるインターンに応募するにもかかわらず、勉強をしている写真を選んでしまうと、企業側が「適性が異なるかもしれない」と判断してしまうかもしれません。
「あなたらしい写真」は企業が求める人材に関連している写真を選びましょう。
あなたらしい写真を選ぶ条件3:何をしている様子なのか一発で分かる
「あなたらしい写真」はその写真を見ただけで、どのような活動をしているのかが分かるものを選びましょう。
例えば、プレゼンテーションをしている、スポーツに取り組んでいる、アルバイトで接客しているなど、具体的な行動が写っている写真が望ましいです。
この点で、集合写真は「何をしているのか」が一目では伝わらず説明が必要であるため、強くおすすめすることはできません。
あなたらしい写真を選ぶ条件4:過度な加工がされていない
「あなたらしい写真」には、過度なフィルターや加工が施された写真を使うべきではありません。
企業側に、あなたのありのままの姿が伝わる写真が好ましいです。
プリクラや過度な加工がされた写真は、あなたの就活生としてのイメージを誤解させてしまう可能性があります。
「あなたらしい写真」を選ぶ上でよくある悩めるポイント

「あなたらしい写真」の選び方がわかっても、「では、この写真なら大丈夫なの?」とさらなる疑問が浮かんできてしまう就活生もいるでしょう。
以下では、就活生が陥りがちな「よくある悩みポイント」を7つ解説します。
きっと皆さんの疑問が解消されるはずです!
複数人写っている写真を選ぶのはあり?
複数の人が写っている写真も「あなたらしい写真」として提出可能です。
ただし、自分がどれか分かるように印をつけたり、説明文で補足したりする工夫が必要です。
また、他人の顔がわかる写真を無許可で提出するのは様々なリスクがあります。
他人の顔にはモザイクをかけるなどの配慮を忘れないようにしましょう。
ディズニーやUSJなどテーマパークの写真はあり?
テーマパークの写真は「あなたらしさ」が伝わりにくく、企業が求める人物像との関連性が見えにくいためおすすめできません。
テーマパークの写真は、あなたの具体的な活動を伝えられません。
また背景や服装の個性がほとんどなく採用に有効な情報もありませんので、「あなたらしい写真」に不向きです。
特別なイベントの写真よりも、日常的継続的な活動が伝わる写真を選びましょう。
バイト中の写真はあり?
アルバイトの写真は、職務に真摯に取り組む姿勢が伝わる写真であればインターン写真にぴったりです。
特に以下のような様子を写している写真が好ましいです。
- ・笑顔で接客をしている写真
- ・厨房で真剣に調理している写真
アルバイト中の様子の写真を「あなたらしい写真」として提出する場合は仕事に取り組む姿勢や責任感が伝わる写真が望ましいです。
成人式の写真はあり?
成人式の写真は「あなたらしい写真」として提出する事をおすすめできません。
成人式は誰もが参加する行事であり、あなた固有の活動とは言えません。
また、誰もが同じ服装をしているため、個性がでる写真とも言えないでしょう。
成人式の写真は華やかではありますが、あなたらしさを表現できる写真としては不適格でしょう。
家族写真はあり?
あなたが主役であり、活動内容や人柄が伝わる写真であれば家族写真も「あなたらしい写真」として使用可能です。
例えば、以下のような家族写真はあなたらしい写真に適していると言えるでしょう。
- ・祖母の介護をしている写真
- ・家族とともにボランティアをしている写真
逆に、おすすめできないのが「家族の集合写真」です。
集合写真では、あなたの個性や活動は伝わりにくいため、活動内容や人柄が伝わる写真を選ぶようにしましょう。
コロナ禍でマスクをつけている写真はあり?
マスクをつけている写真は表情がわかりにくく、人柄や当時の感情が伝わりにくいためおすすめできません。
ただし、マスクをつけていても目元や行動から様子がありありと伝わってくる写真なら、採用担当者もそれを感じてくれるでしょう。
コロナ禍ではマスクをつけなければならない場面も多かったため、必要に応じて説明文でも状況を補足しておきましょう。
複数枚をコラージュして提出するのはあり?
複数の写真を一度に提示すると、見る側が混乱する可能性があるため、コラージュした写真は避けるのが無難です。
「様々な活動をして、その全部をアピールしたい!」という就活生もいるでしょう。
しかし、異なる活動をまとめたコラージュ写真は情報が散漫になり、アピールしたいポイントが伝わらなくなってしまいます。
その企業にあった強みが表現できる活動の写真1枚に絞って、効果的なアピールを狙うのがおすすめです。
「あなたらしい写真」を解説する説明文も忘れずに

インターン選考で「あなたらしい写真」を求められている場合、補足として「説明文」を付け加える必要がある場合が多いです。
写真の状況だけでなく、その写真を撮った背景にあなたの魅力があれば、それをアピールすることが可能です。
以下では、インターンのあなたらしい写真に付け加える説明文の注意点を解説していきます。
説明文の注意点:文字数制限がない場合は300文字程度にとどめる
「あなたらしい写真」を解説する説明文は、企業が指定する文字数制限に収まるように文章を推敲しましょう。
また、文字数制限がない場合は、300字程度に留めるのがおすすめです。
「頑張っている場面を、一から十まで全て説明したい!」という気持ちもわかりますが、企業側はたくさんのエントリーシートを読むため、簡潔な説明を求めています。
冗長な説明は避け、アピールしたいポイントを絞って説明文を構成しましょう。
説明文の注意点:5W1Hに落とし込み、主語や指示語が欠落しないようにする
「あなたらしい写真」を解説する説明文は、内容を5W1Hに落とし込むことで文章として抜け漏れがないようにしましょう。
5W1Hに落とし込むとは、以下の要素が過不足なく揃った文で写真を説明する、ということです。
例えば以下の説明文を比べてみると、主語や指示後が欠落することで悪い説明文になってしまうことがわかるでしょう。
- 「テニスサークルの大会後の写真です。副代表として頑張り、チームに貢献しました。」
- 「2023年6月、所属しているテニスサークルの大会後にコート脇で撮影した写真です。私は副代表としてチームの調整役を務め、円滑な組織運営を実現し勝利に貢献しました。この写真は、全員で勝利を喜んでいる瞬間です。私の、リーダーシップを大切にする姿勢が伝わると思いこの写真を選びました。」
あなたのことを知らない相手でも納得できるような、読み手にとってわかりやすい説明を作りましょう。
提出すべき「あなたらしい写真」がない!どうやって準備する?

「そんな写真は持ってない!」という就活生も多いと思います。
そんな場合でも、あきらめる必要はありません。
以下の方法で、「あなたらしい写真」を今からでも用意できます!
- ・過去のスマホのフォルダを見返す
- ・友人や家族に頼んで、活動中の写真を撮ってもらう
- ・活動の様子を「再現した写真」を撮影する
「活動を再現した写真」もあなたらしい写真として使えると言われています。
「ゼミの発表のことをアピールしたいけど、写真を撮ってもらってない…」という方は、メンバーにお願いして当時の状況を再現した写真を撮ってもらいましょう。
インターンの「あなたらしい写真」のまとめ
記事のまとめ
- 写真は「顔がはっきり映っていて」「何をしているか分かる」ものを選ぶ
- 企業が求める人物像と関連づけることも大事
- テーマパークや成人式の写真はおすすめできない
- 説明文も合わせて記載し、あなたの魅力も補足する
- 写真がない場合は、今から撮影・再現でも問題なし!
捏造できないという写真の特性から、エントリーシート内で課す企業も多い「あなたらしい写真」は翻せばあなたのガクチカを補強するチャンスです。
記事で解説した内容を参考に、インターンを勝ち取ってください!