化粧品業界志望におすすめの戦略的な就活写真の撮り方をプロが解説!アイキャッチ
写真:中島麻緋

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ヘアメイクアーティスト

中島麻緋

某有名女優をはじめ、モデルや芸能人を担当するヘアメイクアーティスト。かつては美容師としても活動。ヘアメイクとして東京大阪を中心に映画やドラマ、テレビ局などで活動し、ブライダルやプロフィール写真のヘアメイクも行うなど幅広く活躍している。

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はじめに

化粧品業界は就活市場の中でも人気の高い業界で、近年は男性の志望者も少しずつ増えているようです。

この記事では、化粧品業界を志望する就活生の方に向け、戦略的な証明写真の撮り方を解説します。

化粧品業界の求める人材や職種の特性を踏まえて、男女別にメイク、服装、レタッチで重要視したいポイントなどを紹介していきます。

これから就活を始める方、就活中で化粧品業界に方向転換をしようと考えている方はぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

◼️化粧品業界であっても、新卒採用では「おしゃれさ」よりも「清潔感」や「TPOにあわせた身だしなみかどうか」を見られる

◼️化粧品業界はどの職種でも「コミュニケーション力」が求められるため、写真からも「社交性」を印象付ける必要がある

◼️メイクや服装は個性を出すよりも「細かい部分のケアが行き届いているか」が重要

化粧品業界志望が就活写真で採用担当者に与えるべき印象

化粧品業界志望におすすめの戦略的な就活写真の撮り方をプロが解説!1
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化粧品業界の仕事は、主に5つの部門に分けられます。

【販売職】
店頭での接客業、ビューティーアドバイザー(BA)とも呼ばれる
【マーケティング・ブランディング職】
認知・売上拡大の戦略を立てる部門
【営業職】
自社で開発した製品を店頭販売してもらうために売り込む仕事
【経営・管理部門】
広報、経理、知財管理、人事など会社経営を支える仕事
【生産技術職】
技術や商品の開発・製造を行う職種

大手化粧品メーカーは化粧品の新規開発・製造からマーケティング、販売まで全て自社で行っています。

中小企業の場合は、主力製品に特化して開発、製造、販売を行うケースのほか、開発・製造もしくはマーケティング・販売を他社に委託するなど特定の工程に特化して事業を展開する企業もあります。


化粧品業界は、スキンケアやメイクに使う製品の研究・開発を行い、それを販売することで利益を得ています。 顧客の購入意欲を高めるには、憧れられるような「華やかさ」や「清潔感」が必要です。花形の販売職やマーケティング部門では顧客の悩みを解決するための「ヒアリング力」や「コミュニケーション力」が求められます。

採用活動においても、「清潔感」や「社交性」が見られているということを意識するようにしましょう。

就活写真で与えるべき印象1:誰からも愛されるような社交性や明るさ

「社交性」や「明るさ」はどの業界においても見られる点ではありますが、特に化粧品業界では重視されるポイントといえます。 自分自身が顧客の立場だった場合、無表情で話しかけづらいBAさんより、笑顔で話しかけやすそうなBAさんの方が、安心して声をかけられるのではないでしょうか?

また化粧品業界は、1つの製品を顧客の手元に届けるまでにはたくさんの人の力が必要です。販売職ではなくとも、各部門と円滑なコミュニケーションを図るうえで、「社交性」はとても大切な要素です。 そのため、就活用写真も明るく社交的な印象を与えるような笑顔で撮影するとよいでしょう。

就活写真で与えるべき印象2:お客様のお手本となる綺麗さ

「綺麗さ」にもさまざまな種類がありますが、「清潔感」はその一つです。シワや寄れのない服、汚れのない靴を身に着けて、髪をまとめるなど、相手に不快感を与えないよう身だしなみを整えるのはマナーでもあります。

また店頭に立つ販売職や、自社製品を売り込む営業職を志望する方は、メイクへの関心度も見られる可能性があります。「メイクの技術」だけではなく、「TPOにあったメイクかどうか」という点も意識するようにしましょう。 つけまつげやカラコンなどで華美にしすぎることは避けた方が良いですが、他業種よりはしっかりとメイクをしても問題はありません。 就活用写真では、自分らしさだけでなく、清潔感や品を意識したメイクを心がけましょう。

就活写真で与えるべき印象3:テキパキと働ける活発さ

どの業界においても、できることや知識が少ない新入社員に求められるのは「テキパキと動ける活発さ」や「素直さ」です。 仕事の道理を理解し、能動的に動けるようになるまでは上司や先輩の指示を仰ぐことになります。そのため、指示に従う素直さが求められます。

また、仕事を覚え自発的に動けるようになると、「仕事を効率よくこなすこと」を求められるようになります。特に化粧品業界はトレンドの変化が激しく、従来品と新製品の入れ替えや、SNSなどで話題になった製品が急激に売れるなど、販売量の増加によって対応に追われることもしばしばです。 テキパキと動けるフットワークの軽さは、採用の際にも見られているポイントだと心得ておきましょう。就活用写真では、「正しい姿勢」や、「いきいきとした表情」でアピールできます。

【女性】化粧品業界志望の就活写真の撮り方

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ここからは化粧品業界を志望する女性におすすめの就活写真の撮り方を解説します。

髪型

後れ毛や触覚などで小顔に見せたいという方も多いですが、就活においては、「表情をしっかりと見てもらうこと」の方が重要です。

化粧品業界は清潔感も重視されます。 そのため、髪の長さや髪質にかかわらず、トリートメントとブラッシングを行い、まとめやすくしておくようにしましょう。

ミディアム〜ロングヘア

髪の長さがミディアム~ロングの方は、一つ結びにするのがおすすめです。顔まわりをすっきりさせると明るく活発な印象を与えられます。

前髪がある場合は、表情がわかりやすいよう、眉毛が見えるように分けると良いでしょう。

就活写真においては「触覚」や「後れ毛」は作らず、まとめるかピン留めします。触覚や後れ毛は顔に影がかかり、活発さや明るさが伝わりにくくなります。また「TPOをわきまえられない=一般常識常識が通用しなさそう」という印象を与えてしまう可能性があるので注意しましょう。

くせ毛で、髪をまとめても飛び出す毛があるという方は、髪に直接塗布できる固形バームや、マスカラタイプのスタイリング剤を使って抑えてみましょう。

ショートヘア

ショートヘアの場合は、耳掛けのストレートヘアをおすすめします。ロングヘアの方が髪をまとめるのと同様、顔回りをすっきりとさせると、顔立ちやメイクが映え、「活発さ」や「明るさ」が伝わりやすくなります。

ワンレングスの方は、写真を撮るときはセンターもしくは七三分けほどのボリュームで前髪を分けて耳にかけると良いでしょう。

前髪がある方は、左右どちらかに自然と流し、表情が伝わりやすいように眉毛を見せることをおすすめします。

メイク

メイクは目力や血色をアップさせます。「目力=志望意欲」、「血色=明るさ、ヘルシーさ」を表現できると考えて良いです。 自分らしいメイクの中にも、「品」や「就活にふさわしい色使い」を意識するようにしましょう。

ベースメイク

ベースメイクで押さえるポイントは大きく分けて3つあります。

  • ・肌色・肌質に合った下地、ファンデーションを使う
  • ・ハイライトやシェーディングで立体感を意識する
  • ・保湿を忘れない

まずは自分の肌質や肌の色をしっかりと知ることが大切です。 「パーソナルカラー」や「顔タイプ」などは、百貨店やサロンに行くと5,000円~15,000円で診断してもらえます。また化粧品メーカーのアプリで無料でセルフ診断をすることもできますよ。 「肌質」は百貨店の化粧品コーナーのタッチアップで調べることができます。肌の水分量がどれくらいか、肌の揺らぎを抑えるにはどのような化粧品を選ぶとよいかといったアドバイスをもらえますよ。

販売職を目指している方は、BAがどのように顧客の肌に触れるか、どのような会話で悩みをヒアリングするかといった勉強にもなるでしょう。自分に合ったベースメイクを研究するためにも、化粧品コーナーのタッチアップを体験してみることをおすすめします。

「ハイライト」や「シェーディング」をうまく使うことで顔に立体感を出すことができます。頬の高い位置にハイライトを乗せると、表情が明るくなり、活発な印象を与えられるでしょう。

肌を健康的に見せるためには「保湿」も重要です。肌のかさつきや、乾燥が原因の皮脂分泌過多があるとメイク乗りも悪くなります。日頃から肌の揺らぎを抑えるよう、保湿を意識するようにしましょう。

アイメイク

アイメイクで押さえるべき点は次のとおりです。

  • ・デカ目よりも「目力」を意識
  • ・アイプチやアイテープはナチュラルに
  • ・マスカラはダークブラウンかナチュラルブラック

就活用写真で意識したいのは「目を大きく見せること」よりも「意欲を感じさせる目力」です。カラコンやつけまつげ、オーバーに描きすぎたアイラインは「TPOを考えられない人」というマイナスイメージを与える可能性があるので注意が必要です。 一重や奥二重でアイテープなどを使いたい場合は、「面接で実際に対面した時にも違和感を与えない自然な二重幅」を意識しましょう。

アイシャドウはラメが入ったものや色味の強いものは避けましょう。「一重や奥目で目元が暗くなってしまうのが悩み」という場合は、粒が細かいパールが入ったベージュを取り入れて立体感を出すと、表情も明るくなるのでおすすめです。

マスカラはナチュラルブラックかダークブラウンをおすすめします。下まつげは塗りすぎないように注意が必要です。上のまつ毛を塗った残りで軽くなでると自然な下まつげを作ることができ、目力が増しますよ。

アイメイクは個性が出るパーツではありますが、「華やか」と「派手」は似て非なるものということを念頭に置いてメイクをしてみてください。

アイブロウメイク

アイブロウで押さえるべきポイントは次のとおりです。

  • ・剃っても剃らなくても良いが、剃り跡や毛流れのケアを忘れない
  • ・色は自分の髪色よりワントーン明るい色
  • ・証明写真では眉毛はしっかりめに色をのせる

アイブロウ(眉毛)は、「目力の強さにもかかわるパーツ」です。眉毛を剃る場合は剃りすぎに注意が必要です。眉毛の上側は剃り跡が青っぽく残る場合があるためです。剃り跡が気になる場合は定期的な剃毛とコンシーラーでカバーできますよ。

眉毛のケア・メイクは「細かいところまでケアが行き届いているか」が見られるポイントでもあります。剃っても剃らなくても合否に大きく関わりませんが、剃らない場合もコームやスクリューブラシを使い、毛流れを整えるようにしましょう

アイブロウメイクの色は「髪色より少し明るい色」、「髪色と目の色の中間の色」が良いとされています。とは言うものの、就活用写真を撮る時にはライトの強い光があたるため、「眉毛はしっかり目に描いてもOK」です!

眉毛を描き足す、間を埋めるのにはブラウン系、グレー系のペンシル、またはパウダーを使い、その上に乗せる眉マスカラはペンシルよりやや明るめのカラーを選ぶと良いでしょう。 イエローベースの場合はブラウン・カーキ・ベージュ系、ブルーベースの場合はグレー・ピンクブラウン・くすみパープルがおすすめです。

チークメイク

チークで押さえるべきポイントは次のとおりです。

  • ・自分の肌の色にあったチークを選ぶ
  • ・自分の顔タイプ、顔の形に合った位置にチークを入れる
  • ・パウダータイプは色の調整がしやすい

チークは、肌に血色感をプラスし「健康的な印象」、「明るく活発な印象」を与えるのにとても重要なパーツです。一方で、色を乗せすぎると華美になりすぎたり幼く見えたりと、加減が難しい箇所でもあります。

まずはベースメイクやアイブロウと同様に「自分の肌色に合うカラーを選ぶ」ことが大切です。イエローベースにはオレンジ・コーラル系ベージュ、ブルーベースにはピンク・ピンク系ベージュがおすすめです。 丸顔で顔をすっきり見せたい場合は、頬の高い位置から中心に向かって斜めに色を入れてみましょう。面長を気にしているという方は、頬の高い位置より少し下に、楕円もしくは逆三角を描くイメージで色を入れてみてください。

チークにはパウダー、クリーム、スタンプ型などさまざまなタイプがありますが、「パウダータイプ」はブラシに取って量の調整が可能で、塗りすぎを防止できるのでおすすめです。

就活用写真や面接では「自分の肌色や顔の形に合ったチークの入れ方をしているか」という部分を見られるわけではありません。とは言え、ポイントを押さえることで「メイクや化粧品が好きで研究しているんだな」という印象を与えられるパーツということを心得ておくとよいでしょう。

リップメイク

リップメイクで押さえるべき点は次のとおりです。

  • ・華美になりすぎない色・表情がぼやけない色を選ぶ
  • ・ラメ入り・マットタイプではなく自然なつやがあるものがおすすめ
  • ・リップブラシやリップペンシルで縁取りすると「メリハリ」&「こなれ感」が出る

アイメイクと同様に、個性を出しやすい「リップメイク」ですが、華美になりすぎないように注意する必要があります。また、アイメイクやチークとのバランスが重要なパーツでもあります。リップメイクは全体のバランスを見て調整できるよう、メイクの最後にすることをおすすめします。

リップを選ぶ際に避けたほうが良いのは、「ビビッドすぎる色」、「血色感のない色」、「マットタイプ」、「リップティント」、「ラメ入りのもの」です。 ビビッドなものやマットタイプを避ければ、赤系やオレンジ系のリップも、健康的な血色感が出るので使っても良いでしょう。 時間がたつと色が変化する「リップティント」や、幼い印象を与える「粘膜系リップ」は就活の場では避けたほうが無難です。

リップメイクをする際は、リップブラシやリップペンシルを使って縁取りをしてから中を埋めると、表情にメリハリが出ます。口角が下がりぎみで悩んでいる方は、リップペンシルで縁取るときに少しだけ口角を上げるように線を引くと、口元の印象が変わりますよ。

明るい色のリップを使う場合は、塗った後にティッシュオフをしてから軽く重ね付けをすると唇に色がなじみやすくなるのでおすすめです。

服装

服装はリクルートスーツが基本です。服装からは個性よりも、「常識があるか」、「明るい印象」、「てきぱきと動けそうか」というところを見られていると心得ておきましょう。

リクルートスーツ

化粧品業界もほかの業種と同様、証明写真・面接はリクルートスーツの着用で問題ありません。就活用の証明写真は、一般的に複数の企業に提出するものなので、オーソドックスなリクルートスーツで撮影するのがおすすめです。

ただし、化粧品業界は志望者が多く、近年は男性の志望者も増加傾向にあり、書類選考の段階で埋もれて印象付けられない可能性があります。少しでもほかの志望者と違いを出すのであれば、ネイビーや濃いグレーのスーツを着用して、採用担当者に印象付けられるようにするとよいでしょう。

ブラウス / シャツ

シャツは顔回り・首回りがすっきりしたスキッパータイプを選ぶと「明るい印象」、「アクティブな印象」を与えることができます。色は白で柄のないものがおすすめです。

一方で、フリルが入ったシャツや薄ピンクのブラウスなどを着用すると幼稚な印象を与えてしまいます。

化粧品業界は、多くの人と接する職種が多い業界であり、見本となるような清潔感や品を感じさせる雰囲気を演出する必要があります。そのため、「人にどう見られているか意識できているか」という点も重要なポイントとなることを覚えておきましょう。

背景

戦略的に就活写真を撮影するのであれば、背景色もこだわって選ぶと良いでしょう。

撮影する写真スタジオで、背景色を選べる場合、自分のパーソナルカラーがわかっている方は、顔が一番華やかに見える色を選んでみてください。 写真スタジオの背景色のバリエーションや、自分に合う色がなくて困ったら、「白」を選ぶのがベターです。色味によって印象を左右されず、また清潔感もあるのでおすすめです。

清潔感に加え、社交性や明るさを印象付けたい方には「青系のグラデーション」を提案します。晴天を想起させる青は、爽やかさやアクティブなイメージを与えることができます。

表情

化粧品業界、特に販売職や営業職の場合は、毎日たくさんの人と接するお仕事です。

  • ・爽やかで話しかけやすい雰囲気
  • ・素直で柔軟に対応できそうな雰囲気
  • ・優しく丁寧に人と接することができそうな雰囲気

といった、印象を演出するには、微笑みをたたえた表情で写真を撮るのがおすすめです。

口元はもちろん、目元の印象も大切です。目はぱっちりと開いて、目力で志望意欲を伝えるようにしましょう。 「口角が下がっていることが悩み」、「口角が左右対称じゃない」という方は安心してください。レタッチに対応している写真スタジオであれば、左右対称に近づけるデジタル修正をしてもらうことができます。

【男性】化粧品業界志望の就活写真の撮り方

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ここからは化粧品業界を志望する男性に向け、戦略的な就活写真の撮り方を解説します。

髪型

髪型は短髪が基本で、襟足がなく耳元にかからないショートヘアや、刈り上げすぎないツーブロックがおすすめです。まだまだ女性が多い業界なので、年上の女性から見ても違和感や不快感を感じさせないような、爽やかな髪型を意識するようにしましょう。

七三分け

おすすめの髪型は「七三分け」です。

化粧品業界において男性に求められるのは、「爽やかさ」、「清潔感」、「細やかさ」などです。顧客に不快感を与えない身だしなみを意識するようにしましょう。

七三分けはまじめで誠実な印象を与え、清潔感を印象付けることができます。研究職や経営部門の志望であっても、ブランドイメージを損なわない人材が求められます。 営業職や販売職といった人前に出る職種を希望している場合は、より一層「清潔感」や「爽やかさ」を意識する必要があります。前髪を持ち上げた七三分けは、表情もよくわかり、活発な印象を与えられますよ。

センター分け

センター分けも、化粧品業界を志望するメンズにおすすめの髪型の一つです。

前髪は伸ばしすぎず、表情が見えるように分けるとよいでしょう。スタイリング剤はつけすぎず、髪を巻くのも最低限に押さえたほうが無難です。

おしゃれに寛容な化粧品業界ですが、新卒採用の場合は「TPOにふさわしい身だしなみか」という点を見られています。そのため、パーマや長すぎる前髪は「常識が通じなさそう」、「こだわりが強くて素直に人の話を聞けなさそう」といった印象を与える恐れがあるので注意が必要です。

メイク

就活で、男性は必ずメイクをしなければいけないわけではありません。

就活写真でノーメイクだからといって、合否に直接的に響くことではないでしょう。

しかしながら、化粧品業界を目指す方であれば、「業界への興味関心の有無」が図られるポイントであるということを意識しましょう

開発や経営にかかわる職種に就きたいという方も、業界を志望するにあたって最低限の知識としてメイクのポイントを押さえておくと良いでしょう。

ベースメイク

ベースメイクで押さえるポイントは次のとおりです。

  • ・ひげの剃り残し、剃り跡のケア
  • ・肌色・肌質に合った下地、ファンデーションを使う
  • ・保湿を忘れない

化粧品業界は女性が多い業界で、女性は一般的に男性よりも清潔感に敏感です。就活におけるメンズメイクは、「清潔感」と「フレッシュ感」を意識するようにしましょう。

そのためにはまず、肌に何かを塗るよりも先に、「ひげの剃り残し・剃り跡のケア」を行ってください。顎下など、正面から見えづらい部分の剃り残しは手鏡や三面鏡を使って確認します。剃り跡が青くなりやすい方は、BBクリームやコンシーラーで目立たなくさせると良いでしょう。

どの業界においても「細かいことにまで配慮が行き届く人」は重宝されます。「ひげのケア」や「保湿」は、どれくらい気を遣っているかがわかりやすいポイントということを覚えておいてください。

「肌色・肌質に合った下地、ファンデーションを使う」のも大切です。 普段からメイクをする方は、厚塗り感が出ないテクスチャ―のベース、顔が白浮きしない色のベースを使うことを意識しましょう。

メンズメイクに慣れていない場合は、一度化粧品コーナーのタッチアップで自分に合う色のアドバイスをもらうことをおすすめします。「就活で化粧品業界に興味があり、証明写真でナチュラルなメイクをしたいと思っている」と相談すれば、メイクをする前のスキンケアや、ナチュラルなメイクを教えてもらえるはずです。

アイブロウメイク

アイブロウメイクで押さえておきたいポイントは次のとおりです。

  • ・剃りすぎ・切りすぎに注意
  • ・髪色に近い色味(黒髪ならダークブラウン、グレー系など)
  • ・眉尻は、下げすぎず少し上げ気味に描く

しっかりとした眉毛は、「目力=志望意欲」のアピールにも繋がります。一方で、何もケアしていないと野暮ったい印象を与えがちなパーツでもあります。

眉毛サロンでケアをするのがおすすめですが、自分で手軽にケアしたい!という場合は、剃りすぎ・切りすぎに注意しましょう。眉毛を切るときにはすぐにはさみをいれず、スクリューブラシで毛流れを整え、眉毛コームを使って長さを揃えてからはさみを入れるようにしましょう。 剃り跡が青くなる場合はオレンジ系のコンシーラーで眉毛を縁取り、BBクリームやファンデーションでぼかすと、剃り跡が目立たなくなりますよ。

就活用写真では、強いライトが当たるので、眉毛の薄い部分はアイブロウペンシルやパウダーで一本一本描くように埋めてバランスを整えます。色はダークブラウンやグレー系を使うと、ナチュラルに仕上がるのでおすすめです。

眉尻は少し上げ気味に描くと、目力アップに繋がります。眉毛を描くときは、眉山側に書き足すのではなく、眉毛の下の部分に少し描き足すようにすると、目と眉の間の距離が近くなり、「意志の強い目」、「凛々しさ」を演出できます。

リップメイク

男性のリップメイクで押さえたいポイントは次のとおりです ・保湿重視 ・血色感がない場合は、ほんのり色づくベージュがおすすめ ・マットタイプは避ける

男性の場合、女性のように色付きリップを塗る必要はありません。とは言うものの、何もしなくてよいかというとそうではなく、唇が乾燥していると、「自分の見た目に関心がない人なのかな」という、マイナスイメージに繋がってしまいます。

唇は皮膚が薄いため、冬は乾燥で、夏は日焼けでかさつきやすい部分です。スティックタイプのリップクリームを、唇のシワを埋めるように縦に動かしながら塗ると、保湿力がアップしますよ。

唇に血色感がない方は、「健康的で明るい印象」を与えるため、あえて色付きのリップを使った方が良いケースがあります。 色付きリップを使う場合はマットなものは避け、自然なツヤ感の出るリップスティックを使うとよいでしょう。色はナチュラルなベージュ系がおすすめです。唇のシワを埋めるように縦に塗ったあと、ティッシュをくわえて余分なリップを落とすと、自然に色づきますよ。

唇は、ケアをしているかどうかがわかりやすいパーツです。しっかりと唇のケアを行っていると、「細かなところにも気を遣える人」という印象を与えられるでしょう。

服装

服装はリクルートスーツが基本です。採用担当者は「おしゃれさ」よりも、「常識があるか」、「健康そうか」、「てきぱきと動けそうか」というところを見られていると心得ておきましょう。

リクルートスーツ

化粧品業界は、女性の志望者が多い業界です。そのため、男性は書類選考の時点で目に留まりやすいと言えます。一方で、「清潔感」や「常識の有無」が感じられないと「業界・自社に合わない」と判断されるので、常識から逸脱しない身だしなみが大切です。

証明写真・面接では、特に企業からの指定がなければ、ほかの業種と同様に、「リクルートスーツ」を着用しましょう。就活用の証明写真は、一般的に複数の企業に提出するものです。どの業界でもイメージから逸脱しない、リクルートスーツで撮影するのがおすすめです。

少しでもほかの志望者と違いを出すのであれば、ネイビーや濃いグレーのスーツを着用すると良いでしょう。黒のスーツよりも垢抜けた印象、おしゃれな印象を与えられるでしょう。

ワイシャツ

男性はスーツやネクタイの色を選ぶことができるため、ワイシャツは清潔感を印象付けやすい「白」がおすすめです。無難な色ですが、「違和感や不快感を与えない」という意味では、オーソドックスな「白」を選ぶのがベターです。 シャツの襟はスタンダードカラーか、襟の開きが大きめのワイドカラーがおすすめです。

ネクタイ

ネクタイは、赤系や青系の落ち着いた色味のものがおすすめです。えんじ色は落ち着いてまじめな印象を、明るいブルーは爽やかさやヘルシーさを印象付けられます。黒は弔事に用いる色なので絶対に選んではいけません。

柄はイラストやキャラクターものは避けましょう。ストライプ柄やドット柄は、華美すぎないのでおすすめです。

ネクタイの太さは、細くてファッション性の高いものは避け、スタンダードな太さのものを選びましょう。

背景

戦略的に就活写真を撮影するのであれば、背景色もこだわることをおすすめします。

撮影する写真スタジオで、背景色を選べる場合、カメラマンと相談しながら自分の顔が一番明るく見える背景色を選びましょう。パーソナルカラーがわかっている場合は、自分に似合う色がわかりやすいです。 写真スタジオの背景色のバリエーションが少ない場合は、「白」を選ぶと良いでしょう。「爽やかさ」に加え、「社交性」や「ヘルシーさ」を印象付けたい場合は「青系のグラデーション」がおすすめです。

表情

化粧品業界は、毎日たくさんの人と接するお仕事です。

販売職や営業職でない場合も、一つの製品を作るのにたくさんの人と協力する必要があります。そのため、「コミュニケーション能力」がある人材が求められています。

  • ・爽やかで話しかけやすい雰囲気
  • ・素直で柔軟に対応できそうな雰囲気
  • ・細やかなことに気が付き、配慮できそうな雰囲気

といった、印象を残すには、「自然な微笑みをたたえた柔らかな表情」で写真を撮ると良いでしょう。

「目力」は「志望意欲」とイコールです。ぱっちりと開いて、まっすぐにカメラを捉えるようにしてください。

そして男性に特に意識してほしいのは、「口角」です。歯を見せて笑う必要はありませんが、やわらかな表情をつくるのに、口角を上げることを心がけましょう。

「口角をうまく上げられない」、「口角が左右対称じゃない」という方は、カメラマンに相談してみましょう。レタッチに対応している写真スタジオであれば、左右対称に近づけるデジタル修正をしてもらうことができます。 レタッチができるスタジオでは、肌荒れや服の寄れなども修正できることが多いので、気になる部分を併せて相談できるでしょう。

プロが教える戦略的な化粧品業界の就活写真の撮り方のまとめ

この記事では、化粧品業界を目指す方に向けて、戦略的な就活用写真の撮り方を解説しました。

化粧品業界は「美」に直結する製品やサービスを提供する業界です。

ただし、新卒採用市場では、おしゃれさよりも

  • ・「清潔感」や「品」があるか
  • ・TPOに合わせた身だしなみが整っているか
  • ・常識から逸脱せず、素直に人の話を聞けそうか

という点が見られていることを意識し、証明写真を撮影する必要があります。

これから就活用写真を撮影する方は、ぜひこの記事を参考に、納得のいく写真を撮ってくださいね。

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