はじめに
就活シーンの見た目には業界特有の好みがありますよね。それぞれの業界で働く人の雰囲気は異なるため、そのイメージができるような見た目が好ましいのは当然の話だと思います。
もちろん金融業界にもそういった好みはありますが、実は就活写真にもその業界で好まれるテイストがあるのです。
そこで、今回は多くの就活生の証明写真を撮影してきたスタジオインディから「金融業界の就活写真のおすすめの撮り方」について解説します。
この記事でわかること
- 金融会社のかんたんな事業内容
- 金融志望が就活写真で採用担当者に与えるべき印象
- 女性の金融志望の就活写真の撮り方
- 男性の金融志望の就活写真の撮り方
「金融業界」ってどんな仕事があるの?
金融業界の就活写真に求められる要素を理解するには、「金融業界の事業」について簡単にでも知っておくことが重要です。写真の撮り方の前段として、まず「金融業界の事業内容」を簡単に解説します。
「金融業界」とは、お金を融通する事業を営む業界のことです。
- 「お金の貸付による利子や手数料」
- 「預かった(借りた)お金を資金にした投資運用」
- 「金融商品の販売」
などによって利益を得ています。
代表的な企業の種類としては
この記事でわかること
- ・銀行会社
- ・証券会社
- ・保険会社
- ・リース会社
があります。以下でそれぞれの会社のビジネスモデルについて解説していきます。
銀行
銀行会社は主に以下の3つの業務を行っています。
- 「預金業」
- 個人や企業からお金を預かる
- 「貸付業」
- 個人や企業にお金を貸し付ける
- 「為替業」
- お金の移動を代行する
「預金」と「貸付」とは、主に個人からの預金を企業に貸し付ける業務です。それぞれで発生する手数料と利ざや(利率の差による利益)で、収益を得ています。
一方で「為替」は、個人間の送金、給料の受け取り、公共料金の支払いなどの「社会のお金の移動の窓口」となり、その代行手数料で収益を得る仕組みです。
どちらも個人や家計、企業の成長を支える無くてはならない業務ですが、人から預かったお金を取り扱うため、強い責任感や信頼感が求められます。
証券
証券会社は、主に金融商品(株式や債券)売買の仲介手数料や、証券会社自ら金融商品を運用することで利益を得ています。主な業務内容としては
- 「委託売買業務(ブローキング)」
- 投資家の注文内容を注文先に伝える
- 「自己売買業務(ディーリング)」
- 証券会社自身が金融商品を売買して運用する
- 「引受業務(アンダーライティング)」
- 金融商品を発行体から買い取って販売する
- 「募集売出業務(セリング)」
- 金融商品を発行体から預かって販売を代行する
の4つがあります。金融知識はもちろん、経済の動向を正確に把握する分析力や、売買のタイミングを逃さない決断力、売買のためのコミュニケーション能力などが求められる会社です。
保険
あらかじめ保険料を募っておき、規定の条件下で保険金を支払う「保険会社」も金融業のひとつです。取り扱う保険の種類によって「生命保険会社」「損害保険会社」に分けられ、主に次の4つの業務を行っています。
- ・保険商品の企画開発
- ・保険商品の営業販売
- ・保険金の支払いに関する調査
- ・保険商品の利益をもとにした資産運用
また保険会社から委託を受けて、保険商品の販売を代行する「保険代理店」も保険業界の一部です。販売に携わる場合は人の気持ちに寄り添う「社交性やコミュニケーション能力」、企画や運用を行う場合は「豊富な金融知識と分析力」が求められます。
リース
「リース業」とは、企業が求める商品(設備や物件など)を代わりに購入・保有し、それを貸し付けて利用料(リース料)を得るビジネスです。
物品を貸し出す事業ですが、その購入費用を肩代わりするようなビジネスモデルになっているので「金融業」として扱われます。
リースは単なるレンタル業とは異なり、数年単位での契約が主流です。特定の顧客と長期にわたって良好な関係を構築する必要があるため、「信頼感」や「誠実さ」、「コミュニケーション能力」などが求められます。
金融志望が就活写真で採用担当者に与えるべき印象
では「他人からお金を預かる業務」を行う金融業界に向けて、就活生はどんな印象をアピールすべきなのでしょうか。金融志望の就活生さんは次の3つの印象を演出できるような就活写真の撮影を目指しましょう。
- ・誰からも愛されるような社交性や明るさ
- ・あらゆる環境に適応できる活発さ
- ・自主的に行動できる積極性
転職サービス「doda」が2023年1月に発表したデータによると、doda登録者で金融業界に属する人の職種割合は、「銀行・証券・保険・リース」の全てで「営業職」が50%を超えています。
出典:金融マーケットレポート(2023年1月発行)|doda中途採用をお考えの法人様へ当然スキルや経歴によっては、金融系専門職や企画管理といった職種を担うすることもありますが、過半数の人は営業を担当するということです。したがって、主に営業職に向けた印象を就活写真でアピールすることで、ESから好印象をもたれやすくなるでしょう。
就活写真で与えるべき印象1:誰からも愛されるような社交性や明るさ
金融業の顧客は業界を問わず、非常に多くの人と関わります。また短期ではなく数年以上にわたってお付き合いをするお客さんも多いでしょう。つまり「他人と長く良好な関係を築く能力」を求められるわけですね。
そのアピールのために、見た目からも心を許すような「明るい」や「優しい」、「信頼できる」といった印象を与えられる写真を撮影しましょう。
就活写真で与えるべき印象2:あらゆる環境に適応できる活発さ
金融業は、転勤が比較的多い業界です。長年同じ場所に滞在しつづけると、人間関係が濃くなり不正のリスクが高まるからだと言われています。希望せずに無断で国外に任命されることはほぼないですが、日本国内であればどこでも転勤となる可能性はあるでしょう。
転勤となればゼロからの人間関係構築はもちろん、その支店流の方法や雰囲気に新たに対応しなければなりません。つまり「新しい環境への適応力」も問われます。適応力のあるたくましい人間であることをアピールするために、「活発」や「健康的」といった印象を受ける写真が好ましいですね。
就活写真で与えるべき印象3:自主的に行動できる積極性
金融業では「取引先の事業研究」や「金融・経済情報の仕入れや勉強」など様々なシーンで自発的に行動を起こせる「積極性」が必要とされます。会社によっては少ない人数で支店を回すための、テキパキとした動きやスピード感も求められるでしょう。
能動的に仕事に取り組めるような印象をアピールするために「キリッとした印象」や「仕事に対する責任感」を感じられる写真を目指しましょう。
【女性】金融志望の就活写真の撮り方
金融業界を目指す女性が就活写真を撮影する際のポイントを解説します。
- ・髪型
- ・メイク
- ・服装
- ・背景
- ・表情
の5点について解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
髪型
就活写真の印象に髪型が与える影響はとても大きいです。金融業界で好印象な髪型を
- ・ミディアム〜ロングヘア
- ・ショートヘア
の髪の長さ別に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ミディアム〜ロングヘア
ミディアムからロングヘアの方には「一つ結び」がおすすめですよ。
普段皆さんが金融業界の女性としては女性銀行員の方が大半だと思いますが、髪の長い方は後ろで結んでいるイメージがあるのではないでしょうか。一つ結びは「信頼感」や「責任感」などの印象につながりやすいため、金融業界、特に接客業務では長い髪は結んだ方が好ましいというわけですね。
ただし結び目は「耳よりも低い位置」に作りましょう。ポニーテールは「ゴールデンポイント」で結んだ方がバランスがよいとされていますが、カジュアルな印象を受けやすいです。結ぶ位置に注意すると、知的で大人な女性を演出できますよ。
ショートヘア
ショートヘアの方には「耳掛けストレートヘア」をおすすめします。ショートヘアは「明るさ」や「活発さ」のアピールに適していますが、幼く見られがちな点もあります。しかし、前髪を斜めに分けて耳にかけることで、金融業界でも通用する大人っぽい印象になりますよ。
耳にかけた髪が垂れてこないように、撮影時や面接時は目立たない黒ピンでしっかりと留めておくことをおすすめします。
メイク
金融レディを目指す方の「就活写真撮影時のメイク」について、累計10万人以上の就活生の証明写真ヘアメイクを行うスタッフが解説します!
ベースメイク
- ・肌は自然で健康的な印象に!
- ・信頼感を損なわないよう肌トラブルはしっかりカバー!
ベースメイクは志望業界による差が出づらい部分ですが、メイクの土台ですから手は抜けません。金融業界は比較的お固めの業界なので、万人受けして信頼感を保てるようなメイクを心がけましょう。
肌色は自然で健康的な印象になるように仕上げると良いです。美白や透明感も清潔感を与えるにあたり重要ですが、撮影時はストロボの強い光を当てるため、普通の写真よりもずっと白くテカって写ります。そのため、通常よりも少しだけマットで顔色が良くなるよう仕上げましょう。トーンアップ効果のある下地やマットに仕上がりやすいパウダーファンデなどがおすすめですよ。
また肌トラブルが見えてしまうと、金融業に必要不可欠な信頼感が足りない印象になります。厚塗り感が出るのはNGですが、カバー力のあるコンシーラーやBBクリームを使って、しっかりとカバーしましょう。目の下は暗い印象になりやすいので、クマの補正だけ肌色よりもやや明るいアイテムがおすすめです。
アイメイク
- ・マスカラまで使って「キリッと感」を演出!
- ・色味と使い方で「優しい印象」はキープ!
アイメイクは難しいですが「キリッと感」と「優しい印象」の両立を目指しましょう。アイシャドウはブラウンやベージュ系の4色くらいのパレットタイプがおすすめです。目頭と目尻で色味が異なりすぎると途端に派手でキツイ印象になるので、金融業界の就活には向いていません。近い色で自然なグラデーションを作るようにしましょう。アイライナーは黒だとキリっとしやすいですが、キツさを抑えるなら濃いめのブラウンがおすすめです。できるだけ細く引いて長さも1〜2mmに抑えておきましょう。
マスカラは目元の印象をサポートするのに効果的なアイテムなので使ってOKです。しかしボリュームや長さが出るタイプは避けましょう。「盛る」のではなく、元々あるまつ毛を際立たせるイメージだと金融業界にもピッタリです。控えめなカールタイプや、もともとまつ毛の存在感がある方であれば、クリアマスカラやマスカラ下地のみでも十分ですね。
色味はアイライナーと同系色だと馴染みやすいので、濃いめのブラウンをおすすめします。使用前にしっかりと分量をティッシュなどで調節して、薄めに乗せるようにしましょう。
アイブロウメイク
- ・眉毛は強い信頼感を演出するのが大事!
- ・優しさ重視なら直線眉、責任感を出すならちょっと上がり眉!
眉毛は目そのものよりも人によって形状がさまざまに異なるので、実は印象を大きく左右するパーツです。まずは金融レディに求められる「信頼感」を演出することを重視しましょう。眉毛はペンシルかパウダー、もしくはその両方を使って書いてOKですよ。色としてはダークブラウンやグレーなどの、髪と目の中間の色がおすすめです。黒だとキリっとはしますが重い印象になってしまいます。
写真撮影時はストロボの光に負けないよう、普段よりも強めに色を乗せましょう。眉頭から眉尻にかけて段々と濃くなるように書けると自然な印象に仕上がります。
形は顔全体の印象と相談ですが、
- 優しさ重視:平行眉・アーチ眉
- 責任感重視:直線眉・上がり眉
がおすすめです。
ただし直線眉の場合は眉尻が下がった印象にならないよう、毛流れを上向きに整えましょう。また、アーチ眉もゆるやかなアーチが適しています。上がり眉はキツくならないよう角度を抑えるとよいですよ。
チークメイク
- ・健康的で活発さが感じられる血色をプラス!
- ・子どもっぽくなるのはNG!
チークは血色をプラスすることで、健康的で活発な印象に仕上げましょう。コーラル系かオレンジ系、ローズ系の色味だと自然な雰囲気になるので、自分の肌に馴染む色を選んでくださいね。タイプはリキッドでもパウダーでも使いやすいものでOKですが、ラメ入りは撮影時に不自然にテカってしまうのでやめておきましょう。
同様に撮影時の光で薄く写るので、少ししっかりめに色を乗せるのがコツです。頬骨から耳に向けて細長い楕円形を描くように書くと顔が引き締まり、大人で知的な印象になりますよ。丸形に入れるとかわいいですが、子どもっぽくなるので金融業界ではNGです。頬骨より内側にチークを入れるのも不自然な印象になるのでやめておきましょう。
リップメイク
- ・輪郭をしっかり作って信頼感や責任感を演出!
- ・ただし色味はナチュラルで健康的なものを!
リップは輪郭をはっきりさせることで信頼感や責任感のある大人な女性の印象に仕上がります。まずリップブラシなどで輪郭をなぞってから、中を塗りつぶすと輪郭がクッキリ作れますよ。ただし詳細は後述しますが、金融業界の就活写真は「微笑み顔」での撮影がおすすめです。自然と口角が上がった印象になるように、下唇の端だけは本来の幅よりも少しだけ輪郭を狭めにとるとGOODですね。
色はコーラル系やピンクベージュ、落ち着いたローズ系などがおすすめです。
- ・肌馴染みがよい
- ・元の唇の色に近い
- ・健康的に見える
といったポイントを重視して、自分に合った色味を選択しましょう。流行の赤系リップやラメ感・ツヤ感が強いものは就活には不向きです。ほんのりツヤっぽいマット目な質感のものを選ぶとよいですよ。
服装
金融業界の就活生の上半身写真の「服装」について解説します。
大勢の人が同じような格好をする就活だからこそ、手を抜かずにこだわることで差が生まれますよ。
リクルートスーツ
金融志望の就活写真撮影時には「濃紺や濃いグレーのスーツ」の着用がおすすめです。金融業界は志望者が多く集まる人気業界です。膨大な量の履歴書が寄せられるため、就活写真が埋もれやすくなります。そこで黒以外のダークカラーを着用した就活写真を撮影して、違いを生み出すのです。抵抗がなければ効果的な戦略になります。
就活シーンでは必ず黒のリクルートスーツを着用しなくてはいけないわけではありません。
黒に近いグレーや紺の色のスーツでも十分問題なく、存在感のある就活写真に仕上げることができますよ。
ブラウス / シャツ
金融志望女子の就活撮影時には、スキッパータイプのブラウスが鉄板です。顔周りがスッキリ見えるため、明るく快活な印象につながります。襟の出す / 出さないはどちらでもOKですが、出した方が「積極的」な印象になりますね。
色や柄は白無地のものを選びましょう。薄いピンクや薄いストライプの入ったシャツを選ばれる方もいますが、幼く見られる可能性があり就活には不向きです。特に金融業界では誠実な大人の女性が求められるので、無難な白無地のシャツを選択しましょう。
金融業界ではキリッとした大人な女性が求められるので、無難な白無地のシャツを選択しましょう。
背景
証明写真はシンプルな背景で撮影を行うため、こだわるポイントは「色」しかありません。しかし、色によっても印象が変わるため、しっかりと検討しましょう。
金融業界の就活写真には「白」か「青系のグラデーション」の背景をおすすめします。白背景はもっとも定番の無難な背景ですが、実はその他の色に比べて清潔感があります。意図しない印象を持たれることも防げるので、困ったら白が一番ですね。
一方で青系のグラデーション背景は、爽やかさや明るさを印象づけるのに適しています。遮光性も優れており全体的な白飛び感を和らげられるので、白の写真と比べて視認性も高くなりますよ。
表情
金融志望の女性が証明写真を撮るときは、次のような表情を心がけましょう。
Check
- 口角を少しだけ上げる
- 歯を見せない
- あごを軽く引く
金融業界では社交性が重視されるため、口角を少し上げた微笑み顔の就活写真が好印象です。ただし、口角を上げるのは「口が軽く弧を描くぐらいまで」です。ほうれい線がくっきり深くなるほど口角を上げると証明写真としては不自然になってしまいます。
同様に社交性を演出したくても、歯を出すのはやめておくべきです。就活写真は証明写真としての役割が強いため、歯を出した写真は不適当であり「常識がない」と判断されかねません。
また、首の角度にも気を遣いましょう。撮影時にあごを上げてしまう女性も多いですが、証明写真としてはとても不自然な写りになります。逆にあごを引きすぎても変に上目遣いの写真になるため注意が必要です。胸を張った状態で首ごと後ろに引くイメージで動かすと、ちょうどよい角度を作りやすいので試してみてくださいね。
【男性】金融志望の就活写真の撮り方
では金融志望の男性に向けて「就活写真の撮り方」を解説します。
- ・髪型
- ・メイク
- ・服装
- ・背景
- ・表情
の5点の解説を行いますので参考にしてみてくださいね。
髪型
信頼感が重視される金融業界では、まとまりがありスッキリした髪型がおすすめですよ。サイドは耳が出ており、襟足も襟に届かない状態の長さがベストですね。シルエットとしてもサイドは広がらないように抑えることをおすすめします。サイドに膨らんだ横長のシルエットは清潔感や信頼感を損ないかねません。
写真は正面から撮るため前髪も重要です。明るく活発的な印象を強めたければ前髪を上げておでこを広く出す「アップバング」がおすすめの前髪になります。一方で知的で真面目な印象をアピールしたければ、前髪は軽く立ち上げるにとどめて、左右に流すセンター分けや七三分けもおすすめです。
ショートヘア
長さとしてはショートヘアがおすすめです。
金融業界では親しみやすい人が求められる上に、しっかりと真面目さも持ち合わせている必要があります。ミディアム以上の長さは「カジュアル」や「信頼感がない」などの印象に繋がることもあるので、万人受けするショートがおすすめですよ。
ショートヘアは立ち上がりやすいので、立ち上げすぎないことを意識して、全体をまとめるとよいでしょう。ツンツンさせずに、爽やかだけど落ち着いた印象を目指すとよいですよ。
ツーブロック
スッキリ感を強めたければ「ツーブロック」もアリですね。毛量が多く、もみあげ付近や襟足がもっさりしがちな方には特におすすめですよ。ただし刈り上げは控えめにするのが鉄則です。刈り上げすぎると非常にカジュアルな印象になってしまうため、真面目さや信頼感が重要視される金融業界にはNGです。理想的なのは1cm前後、短くとも6mmまでに抑えておきましょう。
また、刈り上げた部分を見せすぎないことも重要です。サイドの髪を耳にかからない程度に下ろし、刈り上げ部分を適度に隠すことでナチュラルにスッキリした印象になりますよ。
メイク
男性も撮影時メイクを行うことで、とても好印象な仕上がりになるものです。特に肌の色味や眉のバランスを整えるだけでも、印象がグッとよくなりますよ。
昨今では私生活でメイクを行う男性も少しずつ増えてきていますが、当然メイク未経験の方が多いかと思います。スタジオインディでメイク付きの就活写真プランを利用される男性の方も、やはり人生初メイクの方が多いです。写真スタジオには男性メイク付きのプランを用意してあるところがあるので、メイク未経験の男性にはおすすめですよ。
では、実際に金融向けの就活写真の男性メイクについて、
- ・ベースメイク
- ・アイブロウメイク
- ・リップメイク
の3点の解説を行います。
ベースメイク
- ・信頼感を加えるために肌トラブルはしっかりカバー!
- ・肌の色味を整えて健康的で明るい印象に!
男性のベースメイクでは「スキンケア」と「肌色の調整」「肌トラブルのカバー」の3つを行います。まずはメイク前に保湿と余計な皮脂のオフを行う「スキンケア」です。肌の調子を整えて化粧乗りをよくするとともに、テカりも防ぐのも重要になります。皮脂は取りすぎてもダメですが、男性は皮脂の分泌が多めです。
テカりが強いと清潔感に欠ける印象を受けるため、乾燥肌以外の人はしっかりと皮脂を取っておきましょう。乾燥肌以外の人は油分のあるクリームや乳液の使用を控えるとよいですよ。
続いてファンデーションを使用して肌色を調整し、コンシーラーで肌トラブルをカバーします。どちらもカラーや形状、材質などで実に多くの種類の商品があるので、お店で店員さんに用途を伝えた上で、よく相談してから購入してくださいね。特に色味には注意で、明るすぎても暗すぎてもNGですし、ツヤ感が強いものも避けるべきです。金融業界はややお固い業界なので、ナチュラルなメイクが肝になります。自分の肌色を自然にトーンアップさせ、マット目な仕上がりになるものを選びましょう。
アイブロウメイク
- ・最低限ムダ毛や長さは整えて信頼感や責任感はキープ!
- ・活発でキリッとした印象をプラスしたければメイクにトライ!
メイクに抵抗がある方でも、眉毛の長さやムダ毛の処理はおすすめです。眉毛次第で顔の印象はガラッと変わるため、それだけでも凛として信頼感のある金融マンのような印象になりますよ。
さらに活発でキリッとした印象をプラスしたい方は、メイクにも挑戦してみましょう。メイクではアイブロウペンシルやアイブロウパウダーを使用し、眉毛の「輪郭」と「濃さ」を調整します。基本的には眉毛のシルエットをしっかり作り、足りない部分の眉毛を書く作業です。ただしもともと眉毛が濃すぎる場合は、グレーやダークブラウンなどの色のパウダーで、柔らかい印象に仕上げることも可能ですよ。
リップメイク
- ・しっかり保湿するだけでも健康的な印象に!
- ・薄く血色を乗せればさらにバイタリティをプラスできる!
唇は男性においても重要なパーツです。リップに抵抗感がある方もケアだけはしておくことをおすすめします。撮影時や面接時は緊張で唇が乾燥し、色が悪く見えがちです。保湿するだけでも、健康的な色をキープできますよ。
ナチュラルに薄く色が付くリップを使えば、さらにバイタリティを感じられる印象の顔になります。薄いオレンジやピンクのリップを軽く乗せるだけでも血色がよくなり、顔全体の印象が明るくなるため、特に金融業界の営業マンを目指す方におすすめです。リップは保湿効果があってツヤ感が抑えめなものを選びましょう。撮影時には強い光を当てるので、ツヤ感が強すぎたり塗りすぎたりすると、不自然にテカってしまいます。コツとしては、塗った後にティッシュや綿棒で調節すると、唇の輪郭からはみ出さずに綺麗に仕上がりますよ。
服装
上半身写真の服装について解説します。金融マンらしく誠実で明るい印象の写真になるように、スーツやワイシャツ、ネクタイのそれぞれにこだわりましょう。
リクルートスーツ
金融業界の就活写真撮影時には「濃紺や濃いグレーのリクルートスーツ」がおすすめです。金融業界は人気業界のため、エントリーが殺到します。採用担当者は非常に多くの履歴書を捌かなければいけないので、特徴のない写真は埋もれやすいのです。そこでスーツの色を黒以外にする戦略的な撮影方法が効果的になります。
就活シーンを通して黒スーツを過ごす方が大多数の中、濃紺やダークグレーを着用した写真はやはり目を惹きます。金融業界にも「就活シーンではブラックスーツの着用する」なんてルールやマナーはないので、黒に近いグレーや濃紺のスーツでもOKですよ。もちろん無難に進めたければ黒でも構いません。
ただしストライプなどの柄が入ったスーツは、カジュアルな印象が強いので就活には不向きです。薄い柄でも他人からはよく目立つので、無地のダークスーツを選ぶようにしましょう。
ワイシャツ
一方でワイシャツは、白を選びましょう。白は金融業界で必要不可欠な信頼感を出せる色です。ただし、白シャツの中でもストライプや織柄が入ったものがありますが、できるだけ無地のものを選んでください。スーツと同様にさりげない柄でもよく目立ちます。
襟はレギュラーとワイド、どちらかを選びましょう。ボタンダウンはもともとノーネクタイを想定したカジュアルめな襟なので、就活には適していません。
ネクタイ
ネクタイはさまざまなデザインのものがあり、好みの分かれるところですが、金融志望の方は責任感や積極性の感じられる、次のようなネクタイを着用して撮影することをおすすめします。
〇
- 色:暗めの赤系、青やネイビー系
- 柄:細いレジメンタルストライプ、細かいドット
- 大剣幅:7〜8cm
逆に、次のようなネクタイは金融向けの就活写真ではやめておきましょう。
×
- 色:白黒や派手な色、光沢の強い色
- 柄:ペイズリーやチェックなどの派手な柄、大きな柄
- 大剣幅:7cm未満のナロータイ、9cm以上のワイドタイ
赤色のネクタイは積極性を強く演出します。相手に訴えかける印象も強くなるため営業マンにピッタリです。ただ明るい赤の場合は情熱的な印象が強すぎるため、暗めの赤系を選択することをおすすめします。
一方、暗めの青やブルー系は誰からも好印象で責任感も感じられる色なので、金融業界が求める人物像に合致していますね。逆に白黒はもちろん、それ以外の派手めな色は就活には適していません。
柄としては凝った柄を避けて、レジメンタル(斜めのストライプ)やドット(水玉)の定番のものを選ぶのがおすすめです。ただし太いストライプや大きいドットはカジュアルな印象が強くなります。控えめなものをえらぶようにしましょう。
大剣幅も無視できません。大剣幅とはネクタイを着用した時に前面に来る、太い方の幅のことです。大剣幅が7〜8cmのネクタイがスタンダードで、ビジネスシーンに適しています。
おしゃれな選び方としては、着用するスーツのラペル(襟)の幅とネクタイの大剣幅が同じくらいだと見た目のバランスが美しいですよ。
背景
背景は「白」か「青系のグラデーション」がおすすめです。白は無難に思えますが、清潔感のある写真になり、印象に余計な影響を与えません。
青系のグラデーションを選ぶと、金融業界に重要な明るく親しみやすい印象をプラスできます。遮光性も優れているため、全体的な白っぽさを抑える効果もありますよ。
表情
最後に表情です。写真の撮影時には次の3点を意識してみましょう。
Check
- 口角を少しだけ上げる
- 歯を見せない
- 首や顔の筋肉をほぐしておく
金融業界では真面目かつ親しみやすい印象の人間が歓迎されるため、微笑み顔の就活写真がぴったりです。真顔だと真面目な印象は強くアピールできますが、昨今は口角を上げた就活写真も増えているため、並べて見たときに暗い印象を持たれかねません。
真面目と親しみやすさのバランスを重視して、少しだけ弧を描くように口角を上げましょう。
ただし、親しみやすさを演出するために歯を見せるのはNGです。歯を出した就活写真を取る人もいますが、やはりカジュアルな印象に写ります。「真面目さが足りない」とネガティブに受け取られる可能性もあるので、口を閉じた微笑みにとどめておくことをおすすめします。
また写真に不慣れな男性の方も少なくないと思います。撮影が苦手な方は撮影時に力が入って、顔周りが不自然な印象になることが多いです。事前に顔や首周りの筋肉をよくほぐしておき、自然に口角や顔の角度を作れるように準備しておくと、いい写りになりますよ。
プロが教える戦略的な金融の就活写真の撮り方のまとめ
この記事では
- ・金融業界の簡単なビジネスモデル
- ・金融業界の就活写真でアピールすべき印象
- ・金融業界を志望する男女それぞれの就活写真の撮り方
について解説してきました。
金融業界には様々な職種がありますが、求められる人材に共通するのは「信頼感」と「親しみやすさ」です。髪型や服装などに迷ったときは、金融業界で求められる要素に立ち返って判断するようにしましょう。つまり、業界への深い理解も必要になります。志望先の会社や業務のことをよく調べて、人材像を具体的にイメージできるようにしておきましょう。
その上で「自分で万全な就活写真を撮影する自信がないな…」という方はぜひご気軽にスタジオインディにご相談ください。金融業界向けの就活写真を多数撮影してきたプロカメラマンと、就活メイクもバッチリなスタイリストが好印象な就活写真をサポートします。
撮影時だけでなく面接時の服装や髪型などについてもアドバイス可能なので、ご不安のある方はスタジオインディでお待ちしております。
4,000人の口コミが1位!就活用の証明写真は『スタジオインディ』
競争率の高い金融職で就活を効率的に進めたいと考える就活生は、「メタバースを活用した就活」も参考にしてみてください!
また、エントリーする企業で悩まれている方はぜひ「企業口コミサイトおすすめ5社を比較!」を参考にしてみてくださいね!